『コレ、絶対読んで! ~本棚妖怪のゴリオシ一冊』vol,8

こんにちは♪

アプレスタッフ・オノです(^^)
 
随分、ズイブン前。
僭越ながら“再読のススメ”をいたしました。多分、VOL,2、で。
本棚妖怪は、お気に入りを見つけては狂ったように繰り返し繰り返し、間髪入れずに何度も何度も読んだりするのですが。(←伊坂センセイの「重力ピエロ~新潮社」はかれこれ60回目ほど)
 
今回は、“何年か経ってチョット大人になった頃”再読して欲しい作品をご紹介。
 
…の前に。
この作品をお読みくださいませ。
 
トーマス・マン著・高橋義孝訳『魔の山』~新潮文庫。
 
舞台は、第一次世界大戦の頃で、スイスの山奥・ダボス。
(↑ダボス会議が開催される、あの、ダボスです)
学生生活を終え、就職する前の空いた時間で、主人公の青年ハンスは入院中の従兄弟を見舞うため、ダボスの結核療養所(サナトリウム)を訪れます。
ひょんな気持から、ハンスも結核検査を受けてみたのですが、あら大変、実は自身も結核に侵されており、そのまんま、そこに入院。サナトリウムでの療養生活が始まってしまいます。
 
あ。もう、ご存じかとは思いますが。
当時、ペニシリンが世に出回る前、結核は“不治の病”とされており。
特効薬もないため、栄養のあるものをたくさん食べて療養する、というのが一般的だったそうです。
感染すると大変なので、罹患者はもちろん“隔離”。
サナトリウムというところは、療養所であって、まったくの隔離された空間でした。
この物語は、その隔離された空間で繰り広げられる世界が主に描かれています。
 
病気と闘う人がたくさん集まっているとなると、読んでいる側もトーンダウンしがちですが、この作品、主人公のハンス青年がサナトリウム内で出会ったショーシャ夫人に恋をしてしまったり、と、恋愛エッセンスもございます。
そして、それを取り巻くたくさんの登場人物が実に個性的で、覚悟していたよりもポップな気持ちで読めました。
まぁ。“不治の病”ゆえ、“死”というのは、まとわりついていましたが。
 
結局のところ、最後にハンス青年は、7年の療養後、サナトリウムのある山を下り、当時、勃発していた第一次世界大戦に趣くわけですが。
 
コレを読んだワタクシ本棚妖怪は、当時、多感でアホな高校生。
『魔の山』は“ドイツの教養小説の最高峰”と称されるだけあり、
さすがに観念的で、小難しい(?)部分も多く、
正直、若かりし時分は『よくわっかんねェ~』となることもあったのですが。
読中読後、その、青臭いアタマで
生きるってナニ? 死ぬってナニ? 
病気ってナニ? 幸せってナニ?
国ってナニ? 宗教ってどうよ? 戦争ってなによ?
…などと。
生意気にも考えあぐねたものでした。
 
あと。
特筆すべきは、“食事シーン”でしょうか。
前述もしましたが、結核にかかると多くの栄養を摂取せねば、ということで、
このサナトリウムでは、彦麻呂さんもビックリの素晴らしい食事が何度も登場。
映画化なんかされちゃったら、ホントにヨダレもんだと思います。はい。
まぁ。この、食事シーン、単に“美味しそう”と思わせるだけではなく、
やはり、“食べるってナニ?”、“生きるってナニ?”と考えさせれ、
著者トーマス・マンの偉大さを感じてしまいます。はい。
 
あ。
申し訳ありません。
何だか、止まらなくなりそうです。長くなりそうです。
 
なので。
本日、ご紹介しようかと思っておりました
“何年か経ってチョット大人になった頃”再読して欲しい作品、は、
次回にいたします。
 
なので。
トーマス・マン著・高橋義孝訳『魔の山』、読んでおいてくださいまし。
 
次回、ご紹介する
“何年か経ってチョット大人になった頃”再読して欲しい作品
が、数倍、愉しめますので。
 
ではでは。
本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます♪
アプレスタッフ・オノでした(^^)
2009.05.24 15:30 | スタッフ | Trackback |
TrackBackURL:

この記事には、まだコメントはありません。

Trackback this post