皆様こんにちわ。アプレ所属の瑠川あつこです。
前回触れた「MIKIMOTO」創始者・御木本幸吉氏による真珠の養殖。
今回は、この”偉大な発明”についてのお話を。

《真珠の養殖》
①貝という動物。
まず、改めて”貝”という動物について考えてみましょう。
貝も、人間と同じ動物。
心臓や胃や腸といった”器官”があるのです。
いつも何気なく食べてますけど。
さて、貝独特のモノと言えば・・そう!貝殻を持っているということ。
ではその”貝殻”はどのように産まれているのでしょうか。
実は、貝には独特の外套膜(がいとうまく)という器官があり、
貝殻は、この外套膜から産まれるのです!
貝殻にピタッと密着しつつ、内臓全体を覆っている薄ーい膜。
これを1つ、覚えておいてくださいね。
②ひょっこり産まれた真珠袋。

真珠は皆、貝の体内にある真珠袋でスクスク育ちます。
でもこの真珠袋。
全ての貝に最初からあるものではありません。
外套膜の不思議な動きによって産まれる、とても”珍しい袋”なのです。
というのは・・・、
①外套膜の一部が自然と切れて、偶然ひょっこり体内に入ってしまった。
②破片は吐き出されることもなく、体内でも栄養を貰ってスクスク育った。
③その破片が成長したら、やがて”真珠袋”になっちゃった!
ということ。
やがて、真珠袋は(外套膜の)本能である”貝殻を作る”ことを思い出し
体内でせっせか作った貝殻が、”真珠”とい訳。
”自然と偶然の繰り返し”
天然真珠が貴重品なのは納得です。
③真珠養殖は臓器移植の始まり!?

生きている貝の”外套膜を切って、その一片を体内に入れ真珠袋を造らせる”
今から90年余り前、一種の「臓器移植」の方法を発明したのが、
真珠王こと御木本幸吉氏、その人なのです。
かのエジソンも唸らせた、世界的な発明と言われています。
「世界中の女性の首を、真珠でしめてご覧にいれます」
は、有名な幸吉語録(笑)
あの時代、世界進出に成功した「MIKIMOTO」のブランディング含め、
まさに日本が誇る”発想の人”なのです。
④真珠は、まんまるだけじゃない。

さて、真珠袋をつくれば、あの”まんまる真珠”が出来る訳じゃあありません。
そのままじゃ、奇形が産まれるのが殆どなんです。
そこで、外套膜の破片(ピース)と一緒に挿入するのが”球状の核”。
優しい優しいピースは、成長の途中で核を包んであげるんです!
そうすることで初めて”真円の真珠”が産まれます。
この作業は”挿核手術”と呼ばれ、とっても繊細な技術。
手先の器用な日本人ならではの発明と言えます。
この挿入手術。
貝にとっても大変な刺激と苦痛を伴うそう。
死亡や脱核も多いのです。
貝さんごめんなさい!
今日では、術前・術後のケアも研究・工夫されています。
⑤真珠の形あれこれ。
球状の核を入れたら真円になる。と、いうことは・・・

こーんなことも出来てしまう訳です。
左写真は、スクエアとコイン。右写真は、ビワと呼んでいます。
全て平べったい形です。
平たいパールは、ネックレスにした時に体の線に沿ってくれますし、
パッと見た時の華やかさはそのままで、重量が軽いネックレスが作れます。
⑥真珠は冬産まれ。

真珠の養殖期間は、一般的に半年から2年くらい。
真珠を採取する”浜揚げ”という作業は、12月から1月に行われます。
この寒い時期になると真珠の「てり」が出てくる為です。
次回は《真珠の種類》についてお話したいと思います。
でわでわ。
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